今日 4/3 の asahi.com に 『「進出」書き換え問題 中韓抗議で謝罪、安倍氏「誤り」』 と題する記事 が掲載されていた。 これは 1982 年の所謂 「歴史教科諸問題」 に関する安倍晋三氏の発言を取り上げたものだ。
ご存知の方も少なくないものと思うが、所謂 「歴史教科諸問題」 とは、当時の歴史教科書の記述に関し、「日本による中国・韓国への “侵略” を、文部省 (当時) が “進出” と書き換えさせた」 という報道がマスコミを中心にして大々的になされたことに端を発する。 この報道がきっかけとなり、中韓両国は日本に対して激しく抗議。 その結果、宮沢官房長官 (当時) が両国に対する謝罪の談話を発表し、さらには各種教科書の検定基準に 近隣諸国条項 が追加されるに至ったというものである。
ところが、文部省検定によって “侵略” が “進出” と書き換えられた事実などはなかったこと、すなわち、このマスコミ報道が実は真っ赤な誤報であったことが後日明らかとなったのである。 安倍氏が 「誤り」 と言ったのは、このような誤報に基づいて国が謝罪をしてしまったことについて述べたものである。 この 「誤報」 に関し、冒頭の asahi.com 記事は以下のように記している。
この問題では当初、「侵略」が文部省検定で「進出」に変わったと報道されたが、問題になった81年度検定に限ると書き換えがなかったことが分かった。ただ、それ以前から検定作業を通じて「侵略」を「進出」などに書き直すことがあったのは事実で、当時の政府の対応もそうした経緯を踏まえてのものだった。
厚顔無恥とはこういう記事のことを言う。 上の引用部分では 「〜と報道されたが」 などと、まるで他人事のように書かれているが、当時マスコミの先陣を切ってこの問題に関する一大キャンペーンを張ったのが当の朝日新聞だったのだ。 そして、これが誤報と明らかになった後、同紙は当時の社会部長名で 「誤りをおかしたことについては、読者におわびしなければなりません」 と謝罪の記事まで書く羽目になっている。
「侵略 → 進出」 の書き換え問題自体に関してこれ以上踏み込むことは本稿の目的ではないので控えておくが、私が強調したいのは、「〜と報道されたが」 と、主語を省略した受動態の語法を用いることで、この大誤報を率先して行ったのが当の朝日新聞であったことを隠蔽・糊塗しようとする同紙の卑怯千万なやり口である。 当時の社会部長による謝罪記事が真に謝罪する気持ちに基づいて書かれたものであったのならば、今回の記事においても 「朝日新聞をはじめとする新聞各紙は、当時 〜 と報道したが」 と、主語を明確にして書くべきであろう。
「朝日新聞は恥を知れ」 と、声を大にして言いたい。
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【4/4 00:39 追記】 やじざむらいさんの 『やじざむらい的日々雑感』 でも、『まだ言うのか!朝日新聞は悪質』 と題した記事でこの件が取り上げられています。
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