Je pense

日々思うところを気の向くままに ... Since 17th January, 2006

 
 

さて、FC2ブログランキングに登録してたった8日で1位をGetしたと大喜びしている あばれ牛 さん(笑) のブログにつけたコメント で 「このテーマ (筆者注: ブログの見やすさというテーマ) についてお互いにトラバで繋いで記事を書いていくってのも面白そう」 という話が出まして、でん助としても 「そりゃ面白そうだ」 ってんで、早速のらせていただくことにしました♪ あばれ牛さんの元記事 では、文字の大きさ、そして文字の色 (前景色) と背景色とのコントラストについて検討されていましたので、今回は 「行」 について考えてみたいと思います。 ポイントは二つ。 行の長さと行間スペースです。

まずは例を二つ見ていただきたいと思います。 どちらも夏目漱石の 『吾輩は猫である』 の冒頭部分です。 まずは 【例1】 を、続いて 【例2】 をご覧下さい。

いかがでしょうか? どちらも文字サイズは 11.5 ポイントで同じですし、文字色と背景色も同じです。 文字サイズにしろ色のコントラストにしろ、そう読みにくいものではないはずなのですが、【例1】 は 【例2】 に比べてずいぶん読みにくいと感じた方が多かったのではないでしょうか。

これら二つの例の違いは一目瞭然ですよね。 一行の長さ、そして行間スペース (行と行との間にあるすき間の高さ) が違っています。 【例1】 では一行が画面の幅いっぱいに広がっていて、行と行との間にスペースはまったくありません。 一方、【例2】 では行の長さを約 40 字程度に抑え、かつ、行間スペースとして一行の高さの約 80% 程度のすき間を設けています。 これだけで文章の読みやすさがこれほど違ってくるわけです。

それでは、一行が長すぎたり行間スペースが十分でなかったりするレイアウトがなぜ読みにくさに繋がるのでしょう。 どうやらこれは心理学的な、あるいは生理学的な理由によるようです。 横書きの文章を読む場合、視線は行の左端から右端へと移動して行きます。 そして、やがて行の右端に達すると、今度は次の行、つまり、ひとつ下の行の左端へジャンプしなければなりません。 このとき一行が長ければ長いほど、視線が右端から左端へ戻るときの距離が大きくなります。 そして、そのとき行間マージンが十分ないと、目が .... と言うか、本来は「脳が」ですね、 脳が「次の行」を見つけるのにちょっとだけ苦労することになるのです。

それは読んでいる人が意識できるほどの苦労ではないのですが、無意識のレベルで脳が感じるこの小さな苦労は、 読む人が次から次へと行をたどっていく度に積み重なっていき、結局は読み手にも 「なんか読みにくいなあ」 とか 「これ読んでるとなんだか疲れるなあ」 という形になって意識されるようになります。

お手元に横書きで版組みされた雑誌か何かがあったら、ここでちょっとそのレイアウトを眺めてみて下さい。 その雑誌の記事レイアウトは二段組が三段組になってはいないでしょうか。 そして、一行に含まれる文字数はせいぜい 20 文字程度で、行と行との間には少なくとも一行の高さの半分程度の空白がありはしませんか? これらは全て上に書いたような 「次の行頭を探すための脳の疲れ」 を軽減させるためのレイアウトです。 残念ながら、このような文書レイアウトに関する技術では、今でも印刷物の方が WEB ページより優れている場合がほとんどです。 数日前に書いた記事、「ブログで自滅する人々」 の中で紹介した デジタルARENA のページレイアウトも、引用部分以外の本文記事レイアウトは行間スペースがゼロなので、あまり読みやすいとは言えません。 一方、同じ日経 BP の著作物でも、紙を媒体として出版されている雑誌にはこのような読みにくいレイアウトになっているものはありません。

ブログの場合、既存のテンプレートを利用する方が大半だろうと思いますので、行の長さにしろ行間のスペースにしろ、自分で自由にコントロールするのは難しい場合もあるかと思います。 でも、だからこそテンプレートを選ぶとき、色使いや画像のイメージだけでなく、文書のレイアウトが読者にとって読みやすいものになっているかどうかというポイントもチェックしてもらえればと思います。

 

◇ コメント一覧

 
Subject: ちょっと遅くなっちゃったね。
From: あばれ牛 (NL852uQM) [URL]
Date: 2006/03/16 00:30
どもーす。牛ちゃんです♪
そう、そうなんですよ。出版物はとっても読みやすいレイアウトになってるんですよ。もっとWEBでは印刷物のテクを盗んでいいと思うんですよねぇ〜。
みんながストレス無く読めると言うことは、それほどに読みやすい文章であって、ストレスを感じないから印象にも残らない。つまり、普段意識していない所にスゴテクがいっぱいあると思うんですよね〜。
Subject: う、牛ちゃん ... ですか?(汗)
From: でん助 (7uS57sro) [URL]
Date: 2006/03/16 19:51
なんか急にノリが軽くなったなぁ(^^;) 大丈夫? なんかあった? 牛だけに BSE とかにやられてたりしない?(笑)

てな冗談はともかくとして(^^;)、ご覧の通り、「その2」 は書いた。 次の 「その3」は 牛ちゃんの番だぞ(笑)
楽しみにしとりまっせ〜♪
 

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