先週後半は生き地獄のようだった。 顧客からの問合せにも満足に答えられない。 アメリカ本社のスタッフにも迷惑をかけてしまった。 これで私が日本で満足な仕事をできていない事実は本社の知るところにもなってしまった。 上司はあまり厄介な問合せは私の担当にしないようにしてくれている。 しかしこのところ問合せの量が急増しており、加えて質的にも調査困難なものが増えている。 上司としても、いつまでも私にだけ楽な問合せを担当させておくわけにもいかないだろう。 遅かれ早かれ厄介な問合せを山のように担当させられるようになることは目に見えている。 そうなったときに耐えられる自信が全くない。 会社に行くのが恐い。 恐くて恐くて仕方がない。
うつの治療には原因となっているストレスから遠ざかって休息を取るのが何より大切と言われている。 だが、既に有給を使い果たしている私は休めば欠勤という状態であり、会社を休むことはできない。 病状も悪化しているように感じられるが、今度休職すればクビの皮一枚になると上司からは言い渡されている。 これでは治るものも治らない。
正直言って、今の会社を辞めたくはない。 だが、どうしても辞めざるを得ない状況に至ったとき、転職することなどできるのだろうか。 私もいい歳だ。 いま IT 業界は人手不足とはいうものの、さすがにこの歳で新しい職を探すのは困難だろう。 そして、仮にこの歳でも雇ってくれるところがあったとしても、環境的に今の会社よりよくなるという保証はどこにもない。 むしろ悪くなるものと覚悟しておくべきだ。 今の環境でさえ生き地獄なのだ。 これで環境が悪化したら転職してもすぐ辞めざるを得なくなることは目に見えている。 それでは転職など無意味だ。
できるものなら治療に専念したい。 一ヶ月か三ヶ月かわからないが、入院でもして徹底的にうつを治し、その上で今の会社に復職したい。 しかし、「今度休職すればクビの皮一枚」 という上司の言葉は治療に専念することを許さないと言っているも同然だ。
仮に治療の結果うつが完治したとする。 だが、その後、新しい職が見つかるだろうか。 そもそも治療中の生活費はどうするのか。 ローンの返済は? 入院費・治療費は? 難問が山積でとても現実的な解決策とは思えない。
これ以外に何か解決策はないのだろうか。 主治医は 「頑張って会社に行くしかないですね」 と言う。 うつの患者に 「頑張れ」 は禁句だが、主治医はそれを承知の上で 「あえて言いますが、頑張るしかないです」 と言う。 いま私を苦しめている諸症状は、私の打たれ弱さが原因であり、あるいは、復職が私の期待したようにスムーズに行かなかったことが原因だというのが主治医の見解だ。 だが、毎日の出社が生き地獄のような今の状態で、頑張って出社し続ければ病状が改善されるのだろうか。 それが疑問だ。
Since 11th March, 2006.
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